18話「ロリに100億円を貢いだが、俺はロリコンではない終~魔氷剣~」


吸血姫はアホ可愛い







●暴走トラックが3台も走ってくる。とっても手軽なテロの手段だ。
大型車両だから、その巨体を動かすエンジン出力は高く。凄まじいエネルギーを秘めている。
一般人でも、不意打ちなら高位の冒険者を殺傷できる優れ物。
しかも、荷台に爆弾を仕込んでおけば、都市区画を吹き飛ばす事もできる恐ろしい乗り物でもある。
……魔法の鞄と賄賂を使えば、幾らでも爆弾を都市に入れる事ができるから、最近では問題になっている……。
支持率0%で有名な前都市長も、駅に居た時に爆弾テロの餌食にあって死んだから、それと関連があるのだろうか……?

姫「お、お師様!なんかすごいのきましたよー!
これは魔氷剣を活躍させろっていう神様の思し召しなんでしょうか!?」

「土操作」

3つのトラックの前に落とし穴を作る。

「土操作」

さらに、落とし穴を深くする。
これで爆発したとしても、その爆発力は鉄砲と同じ原理で上空に飛ばされて被害は最小限に――。

姫「あ、なるほど!僕が蓋をすれば良いんですね!」

白真珠、魔氷剣をトラックに刺して、次々と凍らせる。

姫「悪党を退治しました!」

「おー、よしよし、よくやったなぁー!」

頭を撫でる

姫「正義は勝つ!」


「しかし……悪徳の都とはいえ、物騒な所になったなぁ……」

姫「あの……このトラック放置していいんですか?」

「爆弾を大量に搭載しているかもしれないし、放置しとけ。
きっと最近の連続爆破テロに関係あるだろうし警察を呼――」

ドカーン!

近くに起爆スイッチを持ったテロリストがいるぞ!?

姫「わぁー!」

土操作+氷の壁を作って退避

「この爆発力……どうやら、本格的にこのタワーマンションをぶっ壊す気だったようだなぁ……」

犯人は、この場所を見れるどこかに必ずいるはず。
しかし、それを特定するのは困難にもほどがある。高層ビルのどこからでもここは視認できるのだから。

※ドナルド先輩が犯人。爆弾テロをやったのは洗脳されたバグダインの事務所の奴ら。

爆風は、大きな蓋代わりになっていた氷の塊を押し上げて、地上を少しだけなぎ払った。だが、既に金バッチが自爆したおかげで、通行人たちは巻き添えを恐れて避難は完了。
……悪徳都市の住民はこういう緊急事態に慣れすぎていて怖いなぁ……

姫「これ……バグダインの仕業なのでしょうか……?」

「恐らく……無差別に色んな目標を狙う事で、警察のマークから外れるのが狙いだろう。
こんな奴が都市長になったら……悪徳都市がもっと酷い事になりそうだな……」

姫「おじい様……」

「こんなところで悩んでいても無駄だ、仕事を受けに行くぞ」

姫「でも学園は閉校になったんじゃ?」

「クエスト部が動けないなら、俺達が営業して仕事を取れば良い。
例えば――」

「お前のおじいさんの護衛の仕事とかな」

姫「お師様……」

都市長の暗殺、冒険者が集まるマンションへの爆弾テロ……魔族側の仕業の可能性もあるが、さすがに人間が魔族に与する訳がないよな……。
組んでも待っているのは、生き地獄という有り難くない報酬な訳だし……。
一体、何がどうなっているんだ……?
内部での権力闘争に勝利するために、魔族側に組みした奴がいるのか……?



金バッチ「なんじゃこりぁー!俺が死んでいるじゃねぇかぁー!」

高位の冒険者は死んでも、精霊化すれば生き残れる。
魔族と同じ魂だけの生命体になればOK。

でも、放置すると死ぬ。感情を食えないし。

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