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4話
●帰り道に、首なしライダーに変装した黒バッチ連中に襲われる。
姫「自然豊かですねー、お師様」
ロリは、俺の弟子になる気満々で、外の風景を眺めている。
姫「あ、髪がない人達がこっちにきますよ?」
「若ハゲか、それは大変だな」
姫「えと、なんて言えばいいのか……とにかく、髪がないんです?」
「ハゲを差別しちゃ駄目だぞ。
ハゲにハゲと言うと怒るからな」
姫「ほら、あれです」
「……目が良いな。俺には点にしか見えん」
近づくと、頭がなかった。
バイクにまたがった首なしライダーだ。
「髪がないんじゃなくて頭がなかった!?
日本語が不自由すぎるぞ!白真珠!」
姫「すいません言葉足らずでしたよね。
ちなみに、あれはどういう名前の魔物なんですか?」
「現代の便利な乗り物を運用している時点でアレだが、新しい魔物かもしれんな……と言いたい所だが、明らかに魔物ではないぞ。
銃器を持っている時点でな。
窓を閉め――」
ターン!
吸血姫「えい、何か飛んできました!」
銃弾掴むとか、恐ろしいロリだ。
このロリに手を出すロリコンは、世にも恐ろしい怪力を目にする事になるであろう。
ゲス「「銃弾攻撃っー!」」
「残念だったな!窓は防弾仕様だ!!」
姫「反撃したいんですけど……窓あけて良いですか?」
「馬鹿もん、窓を開けたら銃弾が飛んできて危ない。
俺が解決してやろう。バイクのデメリットを奴らに教えてやる」
土操術(ノーム・コントロール)
バイクの進路上の地面の下に、細長い落とし穴を作る。
ゲス「「ぎゃぁー!」」
姫「魔法って凄いんですね!僕、学ぶ意欲が沸いてきました!」
「まず日本語を学ぼうな!」
姫「ふ……実は文字を読めないとか言いましたが、基礎は大丈夫なんです」
姫「なんと!ひらがなと、漢字100文字くらいなら覚えてます!」
「小学1年生か!?」
バイクが転倒、頭につけていた首なしライダーのお飾りが外れる。
姫「あ、待ってください、あれ人間ですよ、お師様」
「襲撃してきた時点で、魔物扱いで良い。
恐らく、俺達から成果を奪い取って入学試験に合格しようとする輩だろう」
姫「あの……もしも僕達が負けていたら……どうなっていました?」
「それは……魔物の犯行と見せかけるために、殺されていただろうな。
一応、車載カメラは搭載しているが、そんなもんは壊せば良いだけだし」
姫「じゃ、とんでもない悪党なんですね……退治しなきゃ……」
「おい、待てー!」
姫さん、車から飛び出て、転倒している連中を次々と銃撃して殺害する。
ゲス「や、やめてくれ!で、出来心だったんだ!
ちょっと襲撃して脅かそうと思っただけなんだ!ジョークだよ!ジョーク!
お嬢ちゃんには分かるよな?」
姫「反省……しているんですか?」
ゲス「ああ、反省しているっ!これからは真っ当に生きるから助け――」
なんて説得力のない発言なのだろうか。
姫「お前みたいな奴のせいでっ!僕のお母さんはぁー!」
タタターン!
うむむ……小さな娘に殺人を犯させてしまった。
なんか暗い闇を感じる表情だな。
姫「お師様!悪党を成敗しました!」
ゴツンっ 頭を叩いた。
「俺の手の方が痛いっ!?」
姫「あ、あの、僕、何か間違った事をしましたか……?」
「いや、躊躇なく犯罪者を殺すのは良いんだが……大抵、こういう奴らは犯罪組織とかに所属している可能性が高い。
出来れば捕まえて、警察にプレゼントした方が芋づる式で悪党を制裁できて良いと思うのだが……」
姫「そ、そうでした!
僕、正義の味方失格かもしれません……」
頭を撫でてやる
「どうしてそこまで正義の味方に拘るのか分からんが……人間、誰だって失敗するさ。
とりあえず、看板を立てておこう。
第三者が発見したら、大騒ぎするだろうからな」
姫「看板……?でも車の中にありましたっけ……」
土操術
地面を操作して、岩による立て看板を作る。
『この者たち冒険者の面汚しなり』
「これで良いだろう」 復讐されるかもしれないから、個人情報は書くのをやめておこう。
姫「い、一家に一人いれば便利そうな男性だと思いました!
魔法って本当にすごいですね!」
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