22話「ロリのために労働しているが、俺はロリコンではない④~元プラチナバッチ冒険者の秘密~」


吸血姫はアホ可愛い

 「だ、駄目だ……!俺と白真珠は出会って二日そこらだろう……?
確かにこの背徳都市にいる女は、出会ってすぐに合体するような女ばっかりだが…」

姫「え?抱きしめてくれないんですか?」

「いや……幾らなんでもそれは……え?抱きしめる?」

姫「抱きしめてほしいんです、そうすると安心して眠れる……そんな気がするんです」

「そ、そうか……そういう事なら……うむ、良いだろう……」

姫「……お師様と抱き合っていると……僕、心が落ち着きます……」

●うぉぉぉぉ!狼になりそうなくらい、めっちゃ艶々の肌だぁぁぁぁ!
俺はどうすればいいんだぁぁぁぁぁ!
そうだ!この国のことわざを思い出せ!
ことわざを思い出して、全部を忘れろぉぉぉぉ!

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冒険者には棺桶が必要ない。(財産は都市が没収する)

ダンジョンには財宝と女が埋まっている。

悪い冒険者は弱い冒険者、良い冒険者は強い冒険者

奴隷を買う客は、次の奴隷だ。

法律は紙切れより弱し

犯罪者は貧乏人

背徳都市に来た日本人は三ヶ月で、日本人をやめる

無実を勝ち取れるのは金持ちのみ

北には美食が、西には女が、南には冒険者が、東には奴隷が、中央には豚がいる

楽しむ事が一番大事で、我慢は要らない

この都市に処女は居ない、女を知らない男はホモ。

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そうだ、食べよう。
……いや駄目だろ。
いくら可愛くても……絶世の美ロリでも……幼い娘だぞ?
この都市の男どもなら、3歳児だろうが食べちゃう変態がいるに違いないが、俺は日本男児だ。
背徳都市の常識に染まってはいけない。
快楽の魔族が経営しているとしか思えない非常識な奴らの常識なんかどうでもいい。
爆殺された前都市長なんて、大勢のショタを囲い込み、飽きたら残虐な処刑ショーで殺していたキチガイだったし、俺はピュアな心を保ったまま生活したいんだ。ブラドさんみたいな人物を支援して、都市を綺麗にしないと人類は家畜として、食用豚や食用牛と同レベルの存在となり、魔族と共存するハメになるぞ。

姫「お師様。僕、とっても気になる事があるんです」

「な、なんだ……?」顔が近いから緊張する。

姫「元プラチナばっちって聞きましたけど……どうして出会った時は黒バッチだったんですか?黒バッチって最底辺のランクですよね?
ひょっとして僕みたいに、稼ぎをほとんどを納めなかったとか?」

「……俺はこう見えてもな。世界有数の魔道学者なんだ。
冒険者としての功績というより、色んな魔法を開発した功績でプラチナバッチになれた」

魔法も魔道も意味は似たようなものだ。魔の法則であり、魔の道である。
日本語は自由度が高くていい加減なのだ。

姫「いったい、どんな魔法を作ったんです?僕は魔法どころか文字も最小限しか読めなくて、どれくらい凄い事なのか分かりませんけど、きっと凄いんですよね?」

「影人間を召喚する魔法とか、空を飛ぶ魔法とか色々あるな……
夢中になって色んな魔法を作ったから、役に立つ魔法とか、微妙な魔法とか、完全な失敗作とか無数にあるぞ」

姫「お師様って格好いいなぁ……魔法を開発したから金持ちなんですよね?
確か有用な魔法を開発した人には、とんでもない特許料が流れるって聞きましたよ?
今まで開発した中で凄い魔法ってなんですか?」

「……言えないんだ……。
俺は魔導学の歴史上……一番凄いと言っても過言ではない魔法を開発したせいで。学会を追放されて、黒ばっちに転落したんだ」

姫「え?どういう魔法だつたりします……?」

「……魔族達が草食動物のような生態を持っていることは話したな?」

姫「確か……対立しないために、とんでもない偏食家とか言ってましたね……」

「草食動物がいるとしたら、その上位に君臨する肉食動物みたいな魔族もいるって事になる。
生物は膨大な食物連鎖の上に成り立っているのであり、肉食動物がいないと草食動物は数が増えすぎて自然を食い荒らして崩壊させてしまうんだ」

姫「食物連鎖?」

「草は虫に食べられ、その虫は別の虫に食われ、虫は鳥に食われ、猫に食われ、死んだ猫は草の肥料となる。
この自然の壮大な営みを食物連鎖って言うんだ。
いや、本来はもっと複雑な感じに入り組んでいるから食物網という言葉の方がしっくる来るが」

姫「……よくわからないんですけど……魔族に肉食動物みたいな奴がいるって事ですよね?」

「ああ……全ての魔族の頂点に立ち、魔族を食い荒らす絶対者。絶対なる創造主にして殺戮を楽しむ万物の王。俺はそいつの力を使った魔法を研究していた……いや、やめておこう。
白真珠、今のは忘れてくれ」


姫「どうしてです?」

「……地球……いや、人類が支配している領域では、この魔族の事を話題にするのは究極の禁忌なんだ。
詳しく説明できないが……黒ばっちに転落するよりも、もっとひどい目にあう恐れすらある。それほどまでに機密中の機密であり、普通ならこんな話をする事そのものすら危うい」


姫「じゃ、モギューと抱きしめてください。
僕、お師様に抱きしめて貰えたら、それでいいです。難しい話よりそっちの方が嬉しいですし」

「お、おう……」

可愛すぎて理性を失いそうだ。
こんな可愛い生き物に会ったことがない。
この地下には無数の屍と、肉壁が広がる悪徳の都でここまで素直で良い娘がいるなんて思わんかった……。
尻や背中もスベスベでしゅごい

ドカーン

まるで、俺の今の充実っぷりを表現しているような爆発が遠くから聞こえた。
この状況で命を狙われる人物といえば――

姫「おじい様!?」


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(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚) 完全にこれは

(´・ω・`)ロリ

(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚)コン

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