●戦いは終わって一ヶ月後、主人公は白真珠と一緒に学校に通った。
周りからロリコンと呼ばれたが、毎日、かわいい白が弁当作ってくれて幸福である。
迷宮管理機構は今回の事で、何も手を出してこなかった。
ドナルド先輩への墓参り。共同墓地。石碑にドナルド先輩の名前を刻んだ。
白「お祖父様、ドナルドさん……あの世で幸せに暮らしてくださいね。
お祖父様はやっぱり、僕が尊敬できる最高のお祖父様でした。あ、花がないのは寂しいですよね。ちょっと近くから花をとってきます!」
「ドナルド先輩……あの世でゆっくりしてくれ。ブラドさん、アンタのおかげでかわいい孫娘を守れたぞ。
俺はロリコンかもしれんが、大事にするからな……というか、俺はロリコンじゃないし……。たまたま好きな娘がロリだっただけだから……ロリコンじゃないんだ……。」
ドナルド「ブラドさん、アンタは良い人だったね、ロリコンのトモヤ君」
「なんで生きてるんだ!?」
ドナルド「やぁ、なんでだろうね。さすがの僕も魔王の攻撃は耐えられないはずなんだけど、なぜか生きてたよ。ほら、壊滅していたはずの米軍が死んでない事になったし、どういう訳か、死んだという事実が修正されちゃったようだねぇ……気づいたらマインドクラッシャーを魔王めがけて、また撃ってたし……。
いやはや、世の中は不思議な事ばっかりだよ……」
「つまり……苦しみの魔族を宿したままって事ですか……?」
ドナルド「そういう事になるかなぁ……まぁ、全部どうでも良いんだけどね」
「はっ?」
ドナルド「自分から破滅しようとするのは、前向きな生き方じゃないし止めておく事にしたよ。今はそうだなぁ……白ちゃんみたいな素直で強くて可愛い娘でも見つけて、家庭を作りたいねぇ」
「白はやらんぞ!」
ドナルド「ははははは、あの娘は君にゾッコンみたいだからさ。寝取ろうとしたら面倒臭い事になるし、手を出す気はないよ?本当だよ?」
「でも……快楽の魔族の手先であるという事実は……変わらないんですよね?」
ドナルド「なんだかんだ言って、快楽の魔族は比較的平和だし。低コストで腐敗を浄化できる民主主義を気取っているし、快楽の魔族が勝利した方が利益になると思うから、僕はこのままグダグダ過ごす事にするよ。
あ、警察に通報しちゃ駄目だよ?この都市は腐っているからね。酷い目に会いたくないなら、どうか僕を見逃してよ」
「……」
ドナルド「それじゃ、さようならだ。白ちゃんと幸せになってくれよ」
白「お師様ー!お花見つけましたよー!なんか高そうな花ですー!なんか口があってネズミとか食べてましたよぉー!」
「それは魔物だ!?誘導弾(イヴァル)」
白「わぁー!美味しそうなメロンが出てきました!これをお墓の前で食べましょう!きっとお祖父様が喜んでくれますよ!」
「ああ、そうだな……」
白「あ、そうだ、お師様……僕の初めてを奪ったんですから、ちゃんとセレブにしてくださいね?これを言うのをずっと忘れてました!」
モギュー
こうして俺は
ロリコンになった。
一章 おしまい
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