51話「ロリへの愛は世界を救うか?終」」


吸血姫はアホ可愛い


●世界が変わる。

魔王「ひひひひひっ!僕の勝ち……?そんな馬鹿なっ!これはっ!?」

破壊された遮断装置は、壊れたままだが、他にも予備があるという感じに、時空が改変されたのだろう。
遮断装置の影響で、魔王は全力を発揮できない。
そんで、戦場が地下から、二重包囲網を敷く米軍のど真ん中になる。壊滅した米軍は無傷設定になって混乱している。
大量の砲弾とマインド・クラッシャーが飛んできて、魔王の体を貫き、瞬殺した。
殺戮の魔王の魔法は、無理やり過程を作り出し、強制的な死を齎す魔法なのである。

米軍「アメリカこそ現代に冠するローマである!」
「米軍の戦闘力は世界一イイイイイ!」
「今までの悪夢は幻だったんだな!攻撃!攻撃!オールウェポンズフリィィィィー!全部許可するっー!」

魔王「僕が負けるはずがないぃぃぃー!家畜ごときにぃぃー!こんな事がありえるはずがないぃぃぃぃ!!!」

「……一つしかない遮断装置が壊れたという過去が修正された以上……お前も物理的な距離に縛られる存在に過ぎない。ほかの異次元へ逃げる事はできないんだ……。
壊滅した米軍が、壊滅してなかったという未来に上書きされた以上、お前に勝ち目はない……」

魔王「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!なぜだぁぁぁぁ!なぜぇぇぇぇぇ!絶対的強者である僕がこんな目にぃぃぃ!」

米軍「「超高価な低空ミサイルー!」」

ロシア軍「無誘導ロケット連射ぁー!」

冒険者「マインドクラッシャー!」

魔王「馬鹿なぁぁぁぁぁぁぁぁ!この僕がこんな雑魚どもにぃぃぃー!」

それが苦しみの魔王の最後だった……

お祖父様「ありがとう……私を止めてくれて……どうか、孫娘を幸せにしてやってほしい……」

幻覚が見えた気がした。
食の神はひょっとしたら、あの世を兼ねたタイムトンネルなのかもしれない。今だけはそう思えた。


「ん……孫娘を幸せに……白は死んだんじゃ……?」

白「お師様ぁー!」

白が抱き着いてくる。柔らかくて暖かい気持ちになる。

白「僕、なぜか生きてます!」


「……俺が唱えていた魔法……をここで解説したら、誰が聞いているか分からないが言えないが……きっと、皆の生きたい、幸せになりたいっていう意志が、あの糞魔王を上回ったんだと思う……」

白「なるほど正義は勝つって事ですね!……あのお祖父様は……?」

「格好良く死んだぞ……白の未来を守るために、魔王の中で暴れて……おかげで、俺達は明日をつかみ取る事ができた……」

白「そうですか……お祖父様は恰好良かったんですね……」

ぐぅー

「お腹が空いたし……家に帰るか」

白「はいっ!お師様!僕はお祖父さまの事を誇りに思おうと思います!大英雄ブラド伝説を語り継ぎますよ!」


ロシア「ロシアの火力は米軍すら超越するっー!何人たりとも上にはいないっー!」

米軍「アメリカの軍事力は世界一イイイイイ!魔族なんぞ、米国の前にそびえたつ糞でしかないのだぁぁぁぁ!」

煩い喧噪の中……今回のすべての騒動は終わりを告げ、俺達は日常へと戻った

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