24話のタヌキ娘「これで全ての問題は解決した!家に帰ろう!」


もふもふ、きつねっこぉ・ω・`)ノ】←まとめたぺーじ

伝えたいこと「電子マネーすげぇ」

タヌウ「電子マネーというのは架空のお金の事だ。現実には存在しない。だが、銀貨や金貨と似たような価値を持つ」

「現実に存在しないのに価値がある……どういう事ですか……?」

タヌウ「この国の紙幣を出してくれニャンタン」

「……?」

タヌウ「この紙の金(かね)を見たまえ。紙切れの癖に、恐ろしい価値がある。これは人民が日本という国を信用している証だ。その信用がこの紙切れに過ぎない代物に価値を与えている……。
普通なら、300年前に滅び去った元国のように、経済に大混乱を齎すよ存在なのに、この国では紙切れが金(かね)として扱われているのだよ」

「も、もふぅ……そういえば、紙切れなのに価値があるって凄い事ですよね……紙切れだと偽造紙幣を量産しやすいから、大変ですよ……」

タヌウ「その点は大丈夫だ。この国の紙幣は……恐ろしいくらい偽造し辛いことがわかる。真ん中に半透明な絵が出現するカラクリがあり、偽造しようとしたら……贋金職人に払う人件費で赤字になる事だろう
これは……キーニャン様の信仰スキルに依存した享楽国にも当てはまる……カード化された金貨という存在に、人民は慣れきってしまっているのだ」

「でも、カード化を解除したら、本物の金貨が出てきますし……その分の価値は保証されてますよ?」

タヌウ「キーニャン様が大量に作った採掘用のダンジョンのおかげで……享楽国の黄金の相場は恐ろしい程に下がっている。せいぜい銀貨の3倍の程度の価値しかないのに、銀貨の10倍以上の値段が金貨に掘られているのだ」

「確かに……黄金の部屋を作った時、意外と安く済んだなぁーって、思いました……。なるほど、黄金の相場が下がりまくっていたんですか」

タヌウ「キーニャン様が信用されているから、金貨・カードに使われる黄金の約3倍ほどの値段が付けられている訳だ。せいぜい3万アソブ程度の価値しかない金貨が、10万アソブの価値が出ている……この7万アソブの差はキーニャン様の信用、そしてニャンタン。君が分身しまくって行政を上手く回しているが故に、商人達が信用しているのだ。
つまり、キーニャン様とニャンタンの信用があれば……電子マネーを導入できる気がする……。
カード一枚で、数字上でしか存在しない金銭が動く時代が到来すれば、経済は今以上に活発化する事だろう。
大金を持って行っても、現実には存在しないから盗まれる心配もない。
カード一枚……新しく導入するカードに名前がないと不便だから……マネーカードという名前をつけるとしよう」

「マネーカード……」

リーファ「そのまんまな名称アルな」

タヌウ「私の理想としては、現金は銀行の内部だけで動き、人民はマネーカード一つあれば、それで生活できるような環境を作りたい。そこから手数料を自動で取れるようにすれば、国の財政を豊かにできるはずだ」

「ぼ、僕たちは助かるんですね!」

タヌウ「ああ、そうだ。膨大な人民が金を動かす度に、手数料を取るシステムを作れば、私たちは享楽国一の金持ちになるという事だな。もちろん、国家の財産を私物化するのはいけない事だが、給料のアップくらいは望んでもいいだろう?」

「も、もふぅ……」

さすがタヌウ。頼れるタヌキ娘だなと、ニャンタンは思った。

タヌウ「あとは享楽国に帰って、どんなシステムにするのか、経済室と信仰スキル室の皆と話し合って、新しいシステムを作ればいいだけだ……さて、そろそろ帰った方がいいだろう。
長居をすると、それだけ私たちの存在はばれてしまうだろう?私の信仰スキルで尻尾を隠せるが、信仰エネルギーは浪費は避けた方がいいからな」

「はい!帰りましょう!愛しい我が家へ!」

キーニャン「眠くなってきたのう?」

クロネッコォ「あらあら……キーニャン様の尻尾はとてももふもふしてますわー」



帰ったら――リーファの家は警官隊に包囲されていた……。

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