リーファ「まぁ大人しく、丁寧な口調に戻って聞くと良いアル!
この国ではキーニャンが偉い神様って事で良いアルか?」
「ええ、そうですよ。国を作り……遊んでばっかりのニート狐が君主ですが何か!」
リーファ「愚痴らないで欲しいアル!?」
「えと、先生が偉いと何か利点があるので……?」
リーファ「人民は偉い人が持つアイテムに興味を持つ生き物アル!だから、キーニャンが残した残飯を出すレストランを作ればいいね!庶民は喜んで大枚をはたくアル!ヨーロッパのオーストリアっていう国の女帝がやってたね!冷めた宮廷料理だって価値はアルって事ヨ!」
「へぇー、何年くらい前の話なので?」
リーファ「200年くらい前だったアル!」
「享楽国が誕生する前だと!?」
リーファ「確か絞首刑にされたマリー・アントワネットの母親の時代アルよ!オーストリアがヨーロッパの歴史の中心にいた時代だったアル!」
「いや、向こうの世界の偉人や地域の名前を言われても……僕にはわからないんですが……?
あと、残飯なんですけど……」
リーファ「キーニャン殿はどんなご飯を食べているアル?」
「普通に庶民が食べるような代物です。カライカライ調味料をひたした鶏肉の串焼きとか、火酒とか、マロンの実を使ったマロン水とかを全部飲んで、全部食べる狐娘ですから、残飯はありません。
どれもこれも安い食べ物ですよ?」
リーファ「……」
「どうしました?」
リーファ「君主の癖に贅沢しないアルか!?キーニャン殿は質素な生活を好むお方だったアル!?」
「財政が赤字の国だから当たり前だろ!?」
リーファ「アタシの国なんか、清王朝の時凄かったアル!西太后っていう悪女が、海軍に使う予算を庭園とかに使って横流しして、戦争で敗戦して消滅したアル!」
「なんて酷い王朝なんだ!?」
リーファ「偉い人は贅沢な暮らしをして当たり前!それが大陸系商人の国だったアル!キーニャン殿はすごいアルな!大抵の人は権力の座につくと腐って、賄賂でウハウハ、可愛い娘とスケベーするアルよ!」
この異世界の神に、アドバイスを求めたのは間違っているような気がしたニャンタンだった。
リーファ「とりあえず、安い食材で高級っぽい料理を出して、キーニャンの残飯と名付ければ良いアル!
きっと儲かるアル!商品の価値を決めるのは、値段ネ!ご利益があると思う信者が大挙して押し寄せてくるアル!」
0 件のコメント :
コメントを投稿