テーマ「主人公のために命を散らすドナルドさん、格好いい★」
●主人公、呪文を唱える。t
これで魔王がどこに空間転移しても、魔法の効果が及ぶようになった。
殺戮の魔王の力を利用した魔法は、誘導ミサイルのごとく、一度、相手を認識した後ならば、どこにいようが効果が及ぶ。正直、効力が異常すぎて、世界全体にどういう結果を齎すのか理解できなくて怖い魔法だ。
魔王「家畜どもがぁぁぁぁぁー!」
●マインドクラッシャーの超強力バージョン
米軍壊滅。
ボロボロの白が、氷魔剣で大きな氷を作って、光を乱反射拡散させた上に、その身体で防御してくれる。
白「お師様……僕の事……忘れないでくださいね……」
白が死んでしまった。もう、彼女は二度と俺のベッドに入り込んで甘えてくる事はないのだ。
だが、ここで詠唱をやめたら、彼女の死は意味がないものになってしまう。
魔王「ブラドぉぉぉ!同化されろぉぉぉ!!僕の中で暴れるなぁぁぁぁぁ!」
米軍の攻撃がまばらになっていく。さすがに超広範囲攻撃の前に、あまり抵抗できないようだ。
そもそも光の波紋は、様々な障害物を突き抜けて届くから、専用の防具でももってない限り、防ぐ事はできない。
ザ・ウェポンの魔法で、銃弾や対戦車兵器に魔力を帯びさせているが、魔王は回避すらせずに、魔力の盾で防ぎまくって、米軍兵士を殺していく。
魔王「その呪文は……なぜ、その魔法を使える!?あの方の力を引き出せる訳がないぃぃ!」
「無限に広がる大宇宙、広がる世界、費やす命……」
魔王「……どうやら呪文が長いようだな!今すぐ死ねぇぇぇぇぇ!家畜がぁぁぁぁぁ!」
ドナルド「マインド・クラッシャー!」
魔王「貴様ぁー!?裏切り者の分際でぇぇぇぇぇー!邪魔をするなぁぁぁぁぁ!」
ドナルド「どうだい?僕はヒーローのピンチに駆けつけるダークヒーローなのさ。格好いいだろ?トモヤ君――」
だが、その次の瞬間、ドナルド先輩は魂を完全に破壊されて、死んでしまった。
主人公、仲間と恋人になるかもしれない女の子の犠牲の果てに、呪文を完成させる。
主人公の呪文が完成。
過程を作り上げ、結果を齎す殺戮の魔法だ。
魔王「不ハハハハははっ!呪文が完成したようだけどっ……!それがどうしたぁー!物質的な距離に縛られている貴様らが、僕を倒せる訳がないんだぁぁぁぁぁー!」
「変わる世界っ!食い散らかせぇー!名も知らぬ殺戮の魔王っー!」
魔王が空間転移した。それに合わせて世界が変容していく……。
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