★イド生物群が大暴れ、逃げるようにニャンタン達は、近くのホテルへと避難し、入口を岩カードで塞いで蓋をした。
歩兵級に追い掛け回されて、結構危ない。
警察「撃てー!撃てー!」
タヌウ「内輪揉めをしている場合じゃないな……ワープゲートの先は、イドの大軍が待ち構えているはずだ。ここから逃げた方が良い」
「……あの高い建物に逃げ込みましょう。僕、岩カードを持ってますから、入口を塞げば籠城できますし……」
タヌウ「騎兵級は足が早いぞ?追撃されたら逃げ切れそうにないが……?」
「そこは僕の分身をあちこちに作って放置すれば時間を稼げ――」
リーファ「アタシに任せろアル!」
「え?何を任せるので?」
リーファ「そこらへんの車を盗……いや、借りれば、遠くまで逃亡できるヨ!鍵穴の所をぶっ壊して手動で開ければ、車は誰でも動かせるね!」
「意味がわかりませんが……さすがはリーファさん!」
キー「よくわからんが役に立ちそうな奴じゃな?」
タヌウ「リーファ、君は役に立つ奴だと出会った時から思っていたよ……」
クロネッコォ「あらあら……皆さん、褒めるのが上手ですわね……」
褒めた結果
「おい、リーファさん、全く前に進まないんですが?」
交通渋滞
リーファ「そういえば災害時に車で逃げると……道が車で埋まって交通インフラが麻痺するネ。忘れていたアル」
「おいこらっ!?駄目駄目じゃないですか!」
リーファ「こうなったら徒歩で籠城するしかないヨ」
ガンっガンッ!ガンッ!
タヌウ「ニャンタンっ!後ろに騎兵級だ!」
「騎兵級に追いつかれたぞ!こうなったら、僕のカードを――」
リーファ「大丈夫アル。こうすればいいネ」
ターン 拳銃弾
リーファ「アタシの愛銃が火を吹くアル。近づいてきた化物は、アタシが駆除するネ」
「それ……何回くらい鉄の塊を発射できるので?」
リーファ「そんなに銃弾持ってないヨ。せいぜい50発くらいネ。日本は治安いいから需要が低いヨ」
「あのイド生物群って……大抵の戦場に百万とか、千万単位の物量を投入してくる勢力なんですが……?」
リーファ「いやー、大変ネー。さっさと車から降りてホテルに籠城するヨロシ!」
ニャンタンは車を降りて、後ろを振り返った。車が邪魔で、自分たちを追いかけるのも大変そうだ。
歩道には、避難民が溢れ、そこにイドが突撃してごちゃ混ぜ状態である。
時折、イドを攻撃する人間が返り討ちにあっていた。
キーニャン「その化物は攻撃しない限り、安全なんじゃよー!放置するとええかのうー!」
「あの先生……?
キーニャン「元はといえば、わしのせいじゃしな……少しくらい、手助けしてもええじゃろ?」
とっても素晴らしいキツネ娘に見えた。モフモフしたい。
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