銃声が時おり聞こえる
投石が届くから、4階段あたりに移動。途中の通路は岩カードで防ぐ
キーニャン「外は包囲されておるのう……」尻尾が可愛い
クロネッコォ「あらあら……歩兵級が登ろうとしてどんどん落ちてますわ……」
ホテル経営者「宇宙人の侵略じゃー!私たちはどうすればいいんだぁー!」
客「とうとう宇宙人が侵略してきたんだー!」
★推理パート
イド生物群が、ワープゲートからやってきたという事は、享楽国の滅亡を意味しているかもしれないが、ニャンタンは思い出す。
万が一でも享楽国に敵が攻めてきた場合、どういう風に対処するプランがあったか……
「さて……ゆっくりできる状況になりましたし、今後の事を話し合いましょう」
タヌウ「……ふむ、享楽国の首都は、イド生物群に占領されたと思った方がいいのだろうか……?経済改革を始める前に、民草が全滅しては何の意味もないな……」
「いえ、たぶん、享楽国はほぼ無傷だと思います?」
タヌウ「ほう?どうしてそう思うんだ?」
「享楽国は攻め込まれた時の防衛プランに……要らないワープゲートを大量に外に放り出して、敵軍を攪乱するっていう計画があるんです……」
タヌウ「ふむ……効果が薄そうな防衛プランだな……」
「いえ、実はそうでもないんです。僕たちの首都の形を思い出してください。
一般人から見ると、首都の外へ通じる道が一つもないでしょう?」
タヌウ「確かに……首都を覆う川はあれど橋は一つもない。内側から城壁の上に登る階段はあっても、外へ行くための道は一つもなかったな……。
交易をする時は、泥棒のように城壁に縄をかけないと、川にすらいけない……しかも、川にはワニが繁殖していて危険だ」
「どうやら他国の人たちは、享楽国へ行くには、特定のワープゲートを通らないといけないと思い込んでいるようなんです。
そんな訳ですから、要らないワープゲートを外に放り投げると……当然、敵はそこに殺到して、無意味な探索をやり、時間を浪費する訳です」
タヌウ「……まさか……トラエモンが、この世界に繋がるワープゲートを外に放り出したという事か……?」
「……融通が効かない男ですから……地下倉庫にあったワープゲートを全部、首都の外へと放り捨ててしまったんでしょう。トラエモンと一緒に行動していた少数の兵士以外は、僕たちが特殊なワープゲートを使って、天然の異世界にいる事を知らないはずですし。知識神パルメドンも発狂中ですしね」
タヌウ「そうなると……今、この世界と繋がるワープゲートは首都の外側にある訳だ……。
恐ろしいほどに絶望的だな……仮にここを脱出してワープゲートへ到達しても、イドの包囲網の中では意味がないと思うのだが?」
「……理想的なのは、イド生物群が戦力のほとんどをこっちへと投入して、日本国の軍隊が退治してくれる展開がありがたいんですが……この状況だと、ワープゲートを日本国に確保されたら……享楽国が犯人だと思われちゃいますよね……。
仮にイド生物群を日本国に置き去りにできても、あとで国交を結ぶとか、そんな展開になった時、僕たちは不利な交渉を強いられると思います」
タヌウ「報復で……享楽国が終了するのは嫌だな……」
キーニャン「お主らアホじゃな」
「先生は名案を持っているので?」
キーニャン「イドをこの世界にほとんど置き去りにした状態で脱出して、ワープゲートを南方戦線に持っていて投棄すればええじゃろ?
イド生物群 VS 日本国が始まって、わしの民草は楽できるぞい?あとで日本国に聞かれたら、誰かがワープゲートを投棄したんじゃなー。わしは何もやってないぞいーって答えればええかのう?」
「外道か!?」
リーファ「いや、そういう展開にはならないと思うネ。異世界へ通じるワープゲートを占領したら、中国とかアメリカとか、色んな国々が口を出して派兵させろ、移民させろと文句を言うに決まっているアル。
地球列強諸国 VS 異世界になると思うネ」
ワープゲートだけは、死守しないといけない。つまり、そういう事だった。
享楽国が解体され、信者たちが酷い労働環境に晒される事態でも発生したら……一時的に信者がゼロになって、享楽の神キーニャンがただのニート狐になる。
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