38話「ロリへの愛は世界を救うか?⑩~米軍の包囲殲滅陣は最強なんだよ!~」


吸血姫はアホ可愛い





問い:米軍が最強設定すぎる件

答え:だって地球最強だもの……


ネタバレ伏線ver




●エロフ。ロシア軍に見つかってひどい目にあいそうになったから、ロシア軍を風を操る魔法で吹き飛ばして、悪徳都市にかえっていた。
だって危ないもん。


エロフ「助かったのです!人間なのに良い人なのです!」

「おいこら、何でここにいるんだ?というか人間の見分けがついていない!?」

エロフ「あぅ?……あ、さっきあったロリコン人間なのです!」

「誰がロリコン……だっ!」

エロフ「違約金を払いたくないから説明してあげるのです!なぜか道を戻ったらロシア軍がいて、襲われたのです!だから、装飾都市に行くのは諦めて、いったん、こっちに戻ったのですよ!」

恐らく、エロ目的だな……ダンジョン世界だとスケベーな事をした後に口封じとか容易い気がするだけに……質の悪い兵士に見つかってしまったのだろう。
ロシア軍、最近どんどん質が落ちているらしいし……。まぁ寒くて欝病になりやすい地域だから仕方ないのかもしれないが。

「じゃ、一千万円返せ」

エロフ「あぅ?」

「仕事を達成してないから、一千円返せ」

エロフ「あ、あれはエルフのみんなを養うための貴重な生活費なのですっ!体を汚されたとしても渡さないのですよ!きっとエロい事をする店に連れて行くに違いないのですっ!人間はいつもエルフ娘をそうやって扱ってひどい事をしてきたのですよ!」

「じゃ、違約金の代わりに今の悪徳都市がどういう状況になっているのか説明しろ。なんで吊るされていたんだ?」

エロフ「苦しみの魔族配下の魔物の大軍が第二層から攻めて来たそうなのです。今、都市の東で大戦争中なのですよー。銀バッジ以上の冒険者は招集されて大変なのですー。人間のために働く事を拒否ったら、いきなり吊るされて、この有様なのですよー」

「え?お前、銀バッジ冒険者なのか?」

エロフ「実は金バッジなのです。髪につけているアクセサリーがバッジなのですよー。入学試験で無茶をしすぎて……あぅ……触手は嫌なのです……」

「そうか……苦労したんだな」

エロフ「あぅ?」

「きっと……その何だ。金バッジになるために枕営業……いや、何でもない。あとで情報料として百万円を銀行口座に振り込んでやるから、それで温泉にでも行け……」

エロフ「し、失礼なのですっ!こう見えても風系統の魔法を操る事に長けているのですよー!」

「え……爆裂弾でゴブリンのアジトを吹き飛ばしてなかったか……?」

エロフ「炎は便利なのです。最小限の魔力で広範囲を焼けてエコなのですよー」

「自然破壊がエコだとっ!?」

エロフ「古い森は焼いた方が良いのです」

「エルフとは思えない発言だ!?」

「それよりも、必要な情報はこれだけで良いのですか?」

「えと……米軍は動いているんだよな?」

エロフ「ワープゲートの周りに包囲陣を敷いて頑張っているそうなのですー」

「……可笑しいな……」

エロフ「私を裸にして吊るすキチガイの頭は確かに可笑しいのです」

「いや、魔族側の視点になって考えてみるとおかしいんだ。これを見てみろ」

ゴールドアップを並べる。

縦「攻撃があたり辛いお」

●   横「命中率が一気に5倍だお」



エロフ「これは何なのですか?」

「米軍がワープゲートを包囲しているって事は、弾丸の命中率が劇的に跳ね上がる事を意味するんだ。魔物の行動を制限し、地雷で移動範囲を狭くして、十字砲火する訳だから……魔物が10万匹死んで、ようやく米軍兵士一人死ぬかどうか。恐らく、そんな糞みたいな戦場が出来上がるはず」

エロフ「あぅ?私が吊るされて裸を見られ損という事なのですか!?」

白「大丈夫ですっ!正義の心があれば大丈夫です!僕なんて毎日のようにお師様に裸を見られてますよ!モギューと抱きしめて貰うと安心できて素敵な人なんです!」

エロフ「こ、こんな所に変態ロリコンがいるのですよー!?」

「おいこら、話をちゃんと聞け。そんな戦場に魔物の大群を費やすのは合理的じゃないだろう?」

エロフ「世の中は不効率の塊なのですよ?」

「この戦場を覆す手段が魔物側にあると……そうは思わないか?」

エロフ「あぅっ?」

「例えば、各階層に放置されている核兵器をワープゲートに放り投げて、包囲網に集まった米軍を焼き払ったりとか」

エロフ「そ、そんな事したら、食の神が激怒して魔族をむしゃむしゃ食って大変でひどい自爆的な事になるのですよ!?」

「そうだ。だからその可能性は考えなくて良い。どうして米軍が優位に戦えるのか考えてみろ」

エロフ「ひ弱な人間でも勝てるのは……遮断装置があるおかげだと思うのです。空間転移してくる魔族は全ての戦略を覆す怖い怖い存在なのですよー。いきなり司令部とか補給部隊がいる場所に出てきて、ドカドカドーンなのですー。
でも転移させ封じれば、圧倒的な火力で倒せそうなのですー」

「わかったか?きっと……遮断装置が危ない!恐らく米軍が相手している魔物は陽動に違いないんだ!」

エロフ「す、すごい発想の飛躍なのです!?」

「だからエロフィン……1千万円払うから、米軍の偉い人にこの事を知らせてくれ」

エロフ「あぅっ?あぅっ?戦闘中の軍隊に近づくと射殺されちゃうのですよ?偉い人の所に行く前に穴が増えちゃうのです!」

「頑張れ、枕営業の達人なら、エロい……もとい偉い人脈があるはずだ。心苦しいと思うが人類のためエルフのため頑張ってくれ」

エロフ「森の妖精エルフを売女扱いするのはやめてほしいのです!?でも一千万円もらえるなら、方法くらいは考えてみても良いかもしれないのですよー」

「成功したら追加で一億円払うから、頑張って行ってこい」

エロフ「わかったのですー。私は金払いが良い人間が大好きなのですよ~」

●魔物が無理して攻めてきた。どうして?
普通に草原地帯に二重包囲網を敷いた米軍相手に勝てる奴はいない。
二重包囲網は、外と内側、両方に対処できる陣形だ。地球では敵軍を包囲させて孤立、やってきた援軍も同時に相手するというむ

白「お師様……どうなると思います?」

「うむ……スパイっぽくて怪しいエルフだから、何をするか分からんが……単純に金が欲しくて困っているだけの娘に見えたな……」

白「今回も……お師様の名前を聞かずに去りましたね……」

なんて事だ。あのエルフ娘はコミュ障だったのか……。エルフ娘ならではの人脈とか持ってなさそうで困ったな。
通信回線は麻痺しているし、送れるのはせいぜいメールのみ。遮断装置の場所も分からない……どうすればいいんだ……?
片っ端から、通信回線に接続して、繋がるかどうか確認するしかないな……。


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