※24話でブラドさんは、白という色が好きだと言った。白色に拘りすぎるキチガイだ。魔族のことは悪だと考えていない。
●主導権を握るために、ブラドさんを説得する。
部屋を２回叩いてコンコン。地域と会社によって礼儀作法が異なるから適当だ。
「失礼します」
ブラド「……現状を打開する良い案があるそうだな？」
（※自作自演で事件おこして、金バッチ冒険者の半分は低級魔族が入ってるのに、何やっているんだ私）
「はい、策を説明する前に、現状の状況を説明したいと思います」
「まず、ブラドさんは対立候補と思われる勢力から命を狙われている……そう仮定すると犯人の可能性が高いのは、都市長選挙に立候補しているバグダイン氏です。長年の汚職で溜め込んだ財産を使えば、プラチナバッジ冒険者ですらダース単位で雇える財力があります。まぁ、選挙終了後に口封じされる可能性が高いから仕事を請けるプラチナバッジは少ないでしょうが。
それにバグダイン氏の評判は悪いですからね。どれだけ大金を積まれても、冒険者側も命が惜しいですから。
ですが、このまま放置すると……主導権を握られ、ブラドさんは投票開票日を迎える前に死ぬ事になるでしょう」
ブラド「ふむ……それで？」
「今の消極的なやり方を変えて……こういう方法はどうでしょうか？南にある装飾都市ウォーターロードは、悪徳都市とホワイトパール海を結ぶ交通の要衝で、もちろん米軍が駐留しています。この悪徳都市の米軍と違って、そこまで腐敗は浸透してないはず。物理的にかなり距離が離れていますしね。
開票日になるまで、米軍に保護してもらうのはどうでしょうか？アメリカから見ても、この都市の腐敗は異常すぎます。莫大な税収がなければ、とっくの昔に民主主義の名のもとにアメリカの傀儡政権が出来上がっているはずです。毎回、支持率0％の前都市長ワルキュラが当選している時点で、独裁体制とみられてしまうでしょうし」
ブラド「……なるほど、ワシの身の安全を守れる最良の手段という事か」
「いえ、これにはもう一つの目的があります」
ブラド「ん？」
「バグダインは当然、ブラドさんが米軍に保護される前に、殺害しようとするはずです。もしもブラドさんがアメリカの支援を受けられたら……例えバグダインが賄賂で投票数を操作しても、それは無効試合になり、民意と超大国を味方につけたブラドさんが当選します。
さすがに超大国を敵に回そうと思う冒険者は居ないでしょうし」
麻薬漬けにして洗脳した人間での爆弾テロ程度ぐらいで済むと思う。
ブラド「なるほど……つまり何だ？ワシを餌にバグダインの手先どもを引きずりだし、捕まえるなり、殲滅するという訳だな？」
「ええ、そうです」
ブラド「ふん……外見どころか中身まで真っ黒だな。だが良いだろう……幾らでもワシを囮に使え、この悪徳都市を真っ白に浄化するためならば、手段を問う暇はないのだからな。都市長になるために多少のリスクは許容しよう」
「ありがとうございます」
ブラド「待て、もう二つ要求がある」
「はい？」
ブラド「あの銀髪の女の子には、黒いドレスより白いドレスが似合う。ワシの娘が着ていた白いドレスがあるから、全てが終わったらそれをくれてやろう」
「はっ……？」
ブラド「最後の要求は……お前はどんな色が好きだ？ワシは白色が好きだ。混じり気がない純白が大好きだ。清純で潔白で純粋な色に染まった世界をワシは作りたい」
「俺は……そのう、あ、青と白の縞々模様が好きです」
ブラド「むぅ……？なのに何故、お前の服装は黒色なんだ？」
「汚れても目立たなくて便利な色ですので。あと、夜間戦闘だと風景に紛れ込めますしね」
「……ワシは黒は嫌いだ。邪悪な悪を象徴する色だ。白色という色を犯す最低の色だ。ワシはスーツもパンツもシャツも全部白色が好きだ」
「……」
ブラド「もちろん車も白だし、この選挙事務所も白色だから選んだ。ワシを護衛する冒険者も比較的、経歴が白い連中を選んでいる。まぁ……お前のようにプラチナから銅バッジだか、黒バッジだかに転落した真っ黒な奴もいる訳だが」
なんだろうか？白色は……汚れやすい色なだけに、ブラドさんの言動から危ういものを感じる。
ブラド「白は良い……白い色こそが世界を救う……」
この時……俺はブラドさんの理想に……『純水に魚が生存できないように』この人の政策の果てに待つものは――誰も生きていけない地獄な気がしたのだ。
---
(ﾉﾟωﾟ)(ﾉﾟωﾟ) ブラドさん怪しいですね。
（´・ω・｀)ミステリーでは、怪しい奴は陽動。黒幕は殺人しそうにない奴なんじゃよ？
(ﾉﾟωﾟ)(ﾉﾟωﾟ）（ブラドさんが生きたまま物語が進むと、孫娘と同棲している主人公が邪魔だろうな、常識的に考えて）
0 件のコメント :
コメントを投稿